ビジネス3面

 「初任「牛」と「腸」内会
 経営とは超コミュ力育成」

 ゴールデンウィークの前後はお休みだった「ヒットのクスリ」が戻って来ました。しかし、今回の題は何だか良くわからず。

 「令和消費の昭和化が著しい。レコードやカセットテープなどアナログ音楽記録媒体の復権、編み物人気、お見合いの再評価と引きも切らない。企業も同じで、希薄化した人間関係を回復しようと、運動会や社員旅行を再開したケースも耳にする」
 えー、平成は社員旅行など嫌がられたもの。飲み会だって参加したくない、との声も。

 「PR・マーケティング会社のマテリアル(東京・港)ではこんなイベントを開いていた。新入社員に初任給とともに500グラムの近江牛を支給する『初任牛』だ。4月24日、社長が新入社員の家族も招き、贈呈式を開催。初任牛を手にした新入社員が親に感謝を述べるシーンにはうるっとしてしまう。新入社員の定着のために、家族も含めた『絆』作りが狙いだ」
 初任牛、って言うんだ。この取り組みは良いですね。

 「それは顧客作りにも通じる。デジタル消費は広範囲に及ぶメリットがあるが、顧客の顔は見えづらく、一時的な関係に終わることも多い。しかも人口が減る時代。ファンのようなコア客作り、リピーターの確保は今や経営の生命線になる」
 いわゆる「推し」でしょうか。コアなファンが付くと強いですね。

 「実際にファン作りを集中的に支援するAsobica(アソビカ、東京・品川)というマーケティング企業がある。『熱狂できる商品サービスが広がることで、世界は豊かになる』という大風呂敷を広げた社長の今田孝哉氏が創業し、様々な企業とファン拡大に取り組む」  
 Asobica、調べてみました。2018年の創業で資本金1億円、従業員145名の会社です。

 「手法としてはアソビカのデータプラットフォームを使い、リアルな口コミを収集。これを人工知能(AI)を活用して顧客ニーズの解像度を高め、商品・サービス企画やブランディング、プロモーションに生かす。例えばミツカンの発酵性食物繊維の新ブランド『Fibee(ファイビー)』。展開する商品はワッフルやカレー、飲料と様々だが、新ブランドに必要なのはまさに熱狂的なファンだ。PRやSNSを通じて一時的に売れても、継続にはつながらない」

 「そこでミツカンはアソビカと組み、公式コミュニティーサイト『ファイビー腸内会』を開設。利用者のアクセス頻度を上げるとともに、購入実態や商品への真剣な意見をつかみやすい仕組みを作り上げた。具体的にはファンが写真をアップしたり、自由に投稿できる「集会所」を設けたり、なんともほんわかとしたサイトだ」  
 おお、ここで題に付いている「腸内」が出てくるのか。  
 そして、カルビーとも手を組みます。

 「同社の人気商品、堅あげポテトにはそもそもファンサイト『堅あげポテト応援部』があった。ただ既存のサイトではファンの購入実態がつかみづらく、顧客の本音を聞き出すには至らなかった」
 そこでーー

 「部員同士の『トーク部屋』や『新商品盛り上げ隊』という参加したくなるようなサイトに変更すると会員数が増加。『ビールに合う味』を募集すると1000件以上のアイデアが集まった。そこから誕生したのが『海老塩にんにく味』。季節限定品としては通常より売り上げが10%多かったという」  
 ビールに合う、海老塩にんにく味かあ。一度食してみたい。

 Asobicaアソビカ、これから伸びそうな会社ですね。  
 「推し」を作るには、消費者の本音を引き出すことが大事。そこを突いて来る手法が、実にさりげないのも、また良いですね。

     
        
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