社説

「年金を政争の具とせず建設的な審議に」

 今朝は「社説」に注目です。年金受給者としては見逃せません。

 「年金制度の改正案がようやく国会に提出された。国民の老後保障を左右する極めて重要な法案であり、目先の選挙での人気取りに使う政争の具にしてはならない。与野党はこれを肝に銘じ、建設的かつ真摯に審議してほしい」
 至極、ごもっとも。

 「改正案にはパート労働者らへの厚生年金の適用拡大や、働く高齢者に適用する在職老齢年金制度の見直しなどが盛り込まれた」
 それだけ?の感が強い。

 「国民生活に重大な影響を与える重要広範議案と位置づけられていたが、政府による法案の提出は当初予定から2カ月遅れた。夏の参院選への影響を恐れた一部の自民党議員が負担増や給付減を伴う改正項目に難色を示したためで、審議時間の逼迫を招いた」  
 どうせ負け戦、です。良いチャンスだったかも。

 「今後は野党の振る舞いが厳しく問われる。自民党内の議論が逃げ腰だったのは、参院選で党勢拡大を狙う野党によって、与党たたきの材料として同法案が使われることを強く警戒したためだ」
 そうかなあ、自滅したような。

 「少数与党の国会において野党の責任は重大である。建設的な議論は大歓迎だが、負担増を伴わない年金の拡充策など、選挙を意識した聞こえの良い主張で審議を混乱させるのは厳に慎むべきだ」   
 日経新聞は減税にも批判的。財源どうするんだ、と何度も読みました。

 「目の前の有権者の不利益になる見直しは一切やらないというスタンスでは年金の課題は解決しない。将来の国民生活を守る政治の責任を果たしてほしい」  
 そりゃ、そうだ。早くしないと間に合いません。

 「年金制度が抱える最大の課題は全国民共通の基礎年金が最終的に3割も目減りすることだ。放置すれば、就職氷河期世代が年金生活に入る2040年以降の給付水準は今よりぐっと低くなる」
 これ本当に心配。自分が良ければ良い、と思えません。生活保護も増えることでしょう。それはそれでお金もかかりそう。治安も悪くなるかも知れません。

 「厚生労働省は対策として厚生年金の積立金を活用して基礎年金を底上げする案を示したが、実施すると厚生年金の給付水準がしばらく下がるので、自民党の反対で法案から削除することになった。これにより、法案は背骨が抜かれたような状態になっている」
 野党ではなく、自民党が反対ですからね。個人的に賛同はできませんが、思い切ってしないと後手後手になります。

 「国会審議では基礎年金の問題に正面から取り組むべきだ。厚労省案を復活させることも含め、与野党が知恵を結集してほしい」  
 お、日経新聞は厚労省案に賛成なのですね。

 「厚生年金の適用対象を広げる案も与党内で中小・零細企業の反発を懸念する声が強く、当初案から内容が大きく後退している。既存の個人事業所で働く人を含め、対象を広げる改革を急ぐべきだ」
 適応対象は広げないとダメでしょう。零細企業は厚生年金分の負担が増えるから抵抗します。押し切らなきゃ。抵抗に屈するな、と言いたい。そうしないと、まんべんなく豊かな老後は実現しません。       
     
        
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