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    「娘が巣立つ朝」 伊吹有喜  文芸春秋  1800円+税金

 買って、プロフィールを読むまで作者を知りませんでした。何度も直木賞の候補になっています。実力派、でした。ゆき、さんとお読みする女性です。

 娘の結婚を控えた高梨家。父、健一は定年間近か。母、智子は着付けの先生で忙しい。
一人娘の真奈が結婚前に実家で暮らす。
 結婚を軸にいろいろなことが家族に起きる。書きたいことはいろいろありますが、ネタバレになるので控えます。

 真奈の婚約者優吾の母、マルコが強烈。こりゃ、結婚に到達するまで大変だわ。
 逆に魅力的なのがリコさん。
 父、高梨健一は大田リコと知り合うことで再びギターを弾くようになる。リコが出て来ただけで話しが華やぐのでした。

 両親が結婚した頃、そして披露宴を控えた主人公と優吾。私も自分が結婚した頃を思い出しながら読みました。

 主人公の真奈さん、健気で可愛い。結婚のためにコツコツお金を貯めていた、自称「小心者」。
 私は、披露宴は妻になる人のもの、と思っていたので、あまり多くの口出しはしませんでした。挙式・披露宴での衣装は白ドレス→カクテルドレス、でした。私の父は「息子の奥さんになる人の白無垢姿が見たかった」とこぼしていましたね。
 
 家の財力の違いもあり、すれ違う真奈と優吾。さて、二人と家族の運命は??

 だんだん価値観の違いを意識し出す真奈さんと優吾君。
・どうして、お金の話をすると、自分がさもしい人間に思えて落ち着かないのだろう?
 生きていくうえでとても大切なことなのに。
 どうして、優吾とお金の話をするたび、うしろめたくて、みじめな気持ちになるのだろう?

 半ばくらいまで読んで、あらすじを妻に話しました。お互い、価値観が近くて良かったね、と言ったら「長男夫婦、長女夫婦も価値観が似ている。我々があーしろ、こーしろと言わないまでも上手くやって来ている」と。

 夫婦、新婚家庭を考えるにも良い教材(笑)になる内容だと思いました。健一と智子の気持ちの行き違いも、定年後の生活を考えるに参考になるでしょう。智子さんの選択は、あれで良いのか?とも思いますが。
 「家族小説」としてお勧めをします。

   それでは、また明日!!
                                                                          

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