マーケット総合面

「米経済の過熱感なお 
 5月雇用、予想上回る伸び
 軟着陸へ続く難路」

 アメリカのインフレはいまだ収まらず、利下げも遠い様子。
 「米国経済は減速方向に向かいつつあるが、ペースは緩やかだ。米労働省が7日発表した5月の雇用統計で、非農業部門の就業者数の伸びが市場予想を上回り、景気がなお堅調であることを示した」

 「米雇用統計で注目されるのが経済活動の力強さを映す就業者数の伸びだ。景気ウオッチャーの間では20万人を上回るかどうかが景気の好不調を判断する重要指標との見方がある。5月は前月比18万~19万人増の予想に対し27.2万人増だった」
 ずいぶんと増えたものです。

 「もっとも米国の雇用は強さ一辺倒というわけではない。就業者が増えたのは、医療や政府部門など景気動向に左右されない分野だ。さらにコロナ禍からの雇用の回復が遅れていた建設業で増加が目立つ。過熱の象徴だった求人件数は落ち着き、転職熱も収まってきた」
 「それでも雇用の過熱感が完全に消えるまでには時間がかかるとの見方が多い」
 どちらにしても雇用は底堅い、との受け止め方が大半です。

 「5月の雇用統計の平均時給に注目が集まった。結果は前年同月比で4.1%上昇と、市場予想(4月の3.9%から横ばい)を上回った。所得の伸びが高止まりすれば個人消費の勢いが持続してインフレ率をけん引するサービス価格の上昇圧力も弱まりにくくなる」  
 平均時給が上がれば消費も勢いづく。インフレも収まらないでしょうね。

 それでも景気減速のシグナルも出てきてはいます。
 「FRBが最後の利上げを実施した23年7月から約1年。米経済の過熱は和らぎつつある。米サプライマネジメント協会(ISM)が公表する製造業の景況感指数は好不況の境目となる50を割り込む水準で推移し、5月も48.7に悪化した」

 「バイデン政権にとって悩ましいのは、低所得層の生活が圧迫されつつあることだ。カードローンの延滞率は1~3月に3.16%と11年以来の高水準だった。住宅ローン金利も30年固定で7%を超えており、中古住宅の販売は落ち込んだままだ」
 カードローンの延滞率上昇とは、まずくないですか。返せない人も多くなりそう。

 景気は少しづつ減速しつつあるが、インフレは高止まり。  
 低所得層の生活は苦しくなるが、物価と金利は上がったまま。どうなるのでしょうね。FRBは秋に利下げをするのでしょうか。それとも大統領選が終わるまでは、このままでしょうか。
                   

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