1面
コラム「春秋」
今朝の1面コラムで「三四郎」が取り上げられています。
この夏、夏目漱石の三四郎を読み直したばかりです。
「夏目漱石 三四郎 の冒頭近くに親子のすれ違いを描いた場面がある。主人公は大学進学で上京後、母から手紙を受け取る。故郷の人々の消息や農作物の様子を読み 古ぼけた昔から届いたような気がした 。こんなものを読む暇はないと思いつつ母の字を目で追った」
物語の後半、お母さんからの手紙もいろいろな意味を持ってくるのですが、熊本から東京へ出て来た小川三四郎君には「古ぼけた昔」だったのでしょう。
三四郎君が、東京はどこまで歩いても東京だ、との感想を持ちます。
「東京の情報量やスピードに驚き、それまでの環境がくすんでみえるのは三四郎の時代に限らない。今の中高年はテレビのチャンネルの多さやCMの派手さ、書店の広さにカルチャーショックを覚えた。人や文化と出会い、刺激を受けて視野を広げ、卒業後は想定外の道に進む。若者のそんな上京物語は現在、減りつつある」
私も高齢者、良くわかります。
高校大学と東京の学校でしたが、大学へ入り渋谷に行くようになったら、池袋とは随分と違うと思ったものです。パルコ通りが眩しかった。
「先日、本紙に 地元進学率が最高に との記事が載った。人口減対策へ地元大学に進むよう自治体が高校生に働きかけ、実際に 成果 が出て喜んでいるという。テレビよりネット動画で育ち本もスマホで読む世代だ。服も靴も全国チェーンがショッピングモールにある。上京しないと味わえない驚きは昔より少なかろう」
長男一家が住む愛媛県松山市も何でも揃いました。食べ物は東京よりも美味しい物がいっぱい。無理して仕送りするよりも、地元の大学に通う方が幸せかも、と思ったものでした。
コラムは「そもそも経済的な事情からやむなく上京を断念した、させた例は増えていないか。あのとき東京に行っていれば。そう後悔させないことも大人の責務だ」で結ばれます。
何があっても、どうあっても、青春時代は後悔と共にあるのです。まあ、そう言わずに、と思ってしまいました。
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物語の後半、お母さんからの手紙もいろいろな意味を持ってくるのですが、熊本から東京へ出て来た小川三四郎君には「古ぼけた昔」だったのでしょう。
三四郎君が、東京はどこまで歩いても東京だ、との感想を持ちます。
「東京の情報量やスピードに驚き、それまでの環境がくすんでみえるのは三四郎の時代に限らない。今の中高年はテレビのチャンネルの多さやCMの派手さ、書店の広さにカルチャーショックを覚えた。人や文化と出会い、刺激を受けて視野を広げ、卒業後は想定外の道に進む。若者のそんな上京物語は現在、減りつつある」
私も高齢者、良くわかります。
高校大学と東京の学校でしたが、大学へ入り渋谷に行くようになったら、池袋とは随分と違うと思ったものです。パルコ通りが眩しかった。
「先日、本紙に 地元進学率が最高に との記事が載った。人口減対策へ地元大学に進むよう自治体が高校生に働きかけ、実際に 成果 が出て喜んでいるという。テレビよりネット動画で育ち本もスマホで読む世代だ。服も靴も全国チェーンがショッピングモールにある。上京しないと味わえない驚きは昔より少なかろう」
長男一家が住む愛媛県松山市も何でも揃いました。食べ物は東京よりも美味しい物がいっぱい。無理して仕送りするよりも、地元の大学に通う方が幸せかも、と思ったものでした。
コラムは「そもそも経済的な事情からやむなく上京を断念した、させた例は増えていないか。あのとき東京に行っていれば。そう後悔させないことも大人の責務だ」で結ばれます。
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