マーケット総合面

「ダッチロールの岸田減税」

 今朝の朝刊、減税ネタで溢れていますが、あまり目新しいものは見当たらず。一つ、おっと思ったのはマーケット総合面のコラム「大機小機」でした。

 「岸田文雄首相の 成長の成果である税収増を国民に適切に還元すべきだ という発言が与野党の所得税、消費税減税、さらには現金給付にまで波及し、最終的に総理が 期限付き所得税減税 の実施を指示するところとなった」
 この期限付き、というのが悪評をも呼んでいるのですが。

 「背景には内閣支持率が低迷する中、SNS(交流サイト)などで「増税メガネ」と揶揄(やゆ)されたことへの反発があるといわれる」
 気にしているんだ。へー。

 「年末に先送りした防衛増税や少子化対策の財源を決める必要がある中での所得税減税という選択は、方向感覚を失った選挙目当ての愚策だ」  
 これは大方の意見でもあります。次の選挙は自民党には入れないなあ。

 「23年度の税収はどうか。最新の8月末までの税収を見ると、法人税収が還付が増えるなどの影響で前年同期比12.1%減っており、大幅な増収が出るという状況にない。つまり、国民に還元する税収増は存在しないのである」
 なるほど、数字で見ると納得もします。

 「一方で住民税非課税世帯への給付もするという。税負担の少ない課税最低限近くの納税者は、減税の恩恵は少なく給付ももらえないという不公平が生じる。所得に応じて給付と減税の組み合わせができる欧米の給付付き税額控除を早急に検討すべきだ」
 欧米の給付付き税額控除、この仕組みが良くわかりません。

 「年末は防衛増税と異次元の少子化対策の財源確保である支援金制度の創設(社会保険料の上乗せ)に関し、先送りしてきた負担増に決着をつけるという大きな課題が残る。ここで減税を打ち出すのは経済政策のダッチロールと言わざるを得ない。胆力をもって政策を遂行することが支持率回復の王道だ」
 ごもっともでございます。
 こう言われると、非課税世帯で7万円頂く身としては、肩身が狭い。先ごろ亡くなった財津一郎さん風に言えば、キビシー!ですね。

                                                                   
スクリーンショット (28)
      

    最後までお読み頂き、ありがとうございます。
ブログランキングに参加しています。お役にたちましたら、クリックをお願い致します。
今後の励みと致します。


にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へ
にほんブログ村


投資信託ランキング

スポンサードリンク