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    とうとう三島由紀夫「豊穣の海」最終巻「天人五衰」を読み終えました。(新潮文庫 630円+税金)
 二巻「奔馬」三巻「暁の寺」そして四巻最終巻の「天人五衰」と読む進めて行くごとに加速度がつき、思いのほか早く読了です。

 「天人五衰」は若き日に少々退屈なイメージだったことを覚えているのですが、いえいえ
なかなかどうしてテンポ良く展開していきます。
 主人公の本多は人生の最終章を迎え、またもや転生、大事な人物の生まれ変わり(と思われる)青年に出会います。

 ちなみに最初の方に海の描写があります。さすがノーベル賞候補の文章です。一つだけご紹介しておきましょう。
 「日が曇るにつれて、海は突然不機嫌に瞑想的になり、鶯色のこまかい稜角に充たされる。薔薇の枝のように棘だらけの波の茨でいっぱいになる。その棘自体にも、なめらかな生成の跡があって、海の茨は平滑に見えるのだ」

 最後のページまで目が離せませんでした。
 この「豊穣の海」は複雑に過去と現在が絡み合っているので、やはり一巻「春の雪」から読むべきでした。
 輪廻転生の物語ですので「春の雪」も購入し、もう一度、最初から読み直したいと思います。

  それでは、また明日!!
                                         
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