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「老後レス社会ー死ぬまで働かないと生活できない時代」朝日新聞特別取材班 祥伝社新書(880円+税)
を読みました。
全部で6章建て、どこからでも読み進めることができます。
序章 消える老後
1章 高齢警備員
2章 会社の妖精さん
3章 ロスジェネたちの受難
4章 定年前転職の決断
5章 死ぬまで働く
6章 老後レス社会を生きる
私は順々に読み進めましたが、1章の高齢警備員で以前ブログでもご紹介した「交通誘導員ヨレヨレ日記」の著者である柏耕一さんが登場していたのにはびっくり。最近メディアでも紹介されることも多いためか「交通誘導員ヨレヨレ日記」は6万7000部も売れたそうです。
警備員の仕事は80歳までできるのだとか。大事なのは「年金が足りないとか、こんなトシになっても働かなくてはいけないと文句を言うのではなく、『まだまだ働ける』という自らの意思が大切。老後は、年齢で一律に区切られるものではない」
その通り!私の老後は65歳からです。余計な口出しは無用にして頂きたい。
一番面白かったのは「会社の妖精さん」あまり書くとネタバレになるので概略だけ。会社で働かないおじさんを「妖精さん」と呼ぶそうです。名付け親を探したり、歴史的な成り立ちまで追い、これがなかなか読ませます。28日にブログ記事にした我が社のSさんも妖精さん?かと思いました。
気になったのは「ロスジェネたちの受難」で非正規の女性がつぶやくことば。「私たちは、使い捨ての駒ではないんです」
使い捨てかどうかは別として、資本主義社会において労働者は「駒」であり「歯車」です。まず「駒」としての生き方、役割を考えるべきでしょう。少なくとも私は自分を「歯車」と自覚して過ごしてきました。歯車でも無いと困るのが資本主義です。
あとは定年前に転職に巡り合ったり、何歳になっても「死ぬまで働く」など元気なシニアやシニア予備軍が紹介されています。おしなべて働くことが好きな皆さんのようです。お金のためではなく(一部はお金のためもあるでしょうが)生きがいや健康維持を求めて働いています。そこにあまり生活するための緊喫な事情を感じませんでした。
これまでの老後生活をルポした本には悲壮感しかありませんでしたが、これはちょっと違います。「地に着いた老後」を描いています。決してバラ色ではありません。しかし、悲壮感オンリーではないところがミソです。
昔と違って老後生活は同一ではない。人それぞれ。事情も環境も考え方も違います。「自分なりの老後世界観をしっかりと持つ」ことが大事だと教えてくれます。
強烈な印象はありませんが、しみじみ老後を考えるには相応しい一冊でしょう。取材力を感じます。
それでは、また明日!!
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