企業1面

「バーバリー後  三陽商会なお苦境
 4期連続赤字で社長辞任 出口見えぬアパレル業界」

 個人的にはトレンチコートと言えばバーバリー、バーバリーと言えばトレンチコートを思い浮かべます。
 井上ひさしさんのエッセイにも若き日、バーバリーのトレンチコートに似たコートを着ていた話が出てきます。井上ひさしさんは警備のアルバイトをしていて、会社の部長がバーバリーのコートを置いて帰宅してしまった。そこで、自分が着ていたコートの襟裏にあるタグを取り、部長のコートのタグ【バーバリー】と張り替えてしまった、という内容でした。

 三陽商会はバーバリーとのライセンス契約を解消して以来、赤字が続いています。
「三陽商会は30日、2020年2月期が4期連続の連結最終赤字となり、岩田功社長(60)が20年1月1日付で辞任すると発表した。15年6月に英高級ブランド バーバリーとのライセンス契約を終了して以来、後継ブランドの育成が遅れている。衣料品分野では百貨店が苦戦している一方で、ネット通販の普及で新しいビジネスモデルが台頭してきている。アパレル大手の収益構造の転換は容易ではない」

 ユニクロやZOZOタウン、良いものを安く買える時代となりました。
「事業環境の変化を受け、百貨店を得意としてきたアパレル大手の業績は軒並み落ち込んでいる。オンワードホールディングスは20年2月期の連結最終損益が240億円の赤字(前期は49億円の黒字)になると見込むほか、レナウンも19年3~8月期の連結最終損益が18億円の赤字(前年同期は23億円の赤字)だった」

 深刻ですね。私はオンワードのバーゲン会員で、かってはオンワードのバーゲンでスーツを作ったり、シャツを買いましたが、もうこれ以上着る物は良いかな、と思い始めています。60歳を超えて、購買意欲も落ちてきました。

 さて、バーバリーはどこへ行ってしまったのでしょうか?調べてみました。
 銀座にはバーバリーの店舗が、またデパートにも入っているようです。バーバリーが撤退したわけではなく、あくまでも三陽商会とのライセンスを解消した模様。
 しかし、バーバリーのトレンチコートを買うことはないでしょう。会社生活も、あと数年。新しいコートもいりません。ただ、バブル期にアパレル業界の隆盛を知っている身にしては、今の状況が寂しいもの、と映ります。
                                                                              
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