首都圏 13版 1頁

「41兆ドル 年金の自縄自縛
    運用難、逃げ水の利回り」

    ベネズエラの通貨安も、トルコの物価高も気になるところですが、年金の問題です。

     アメリカでは金利低下で年金の運用難が起き、資産の積立て不足が懸念されています。
    高金利時代に設定された制度の限界が来ている、というものです。全米の公的年金で積立て率が「健全」とされる80%を超えるのは10州で積立て率が50%を切る州もあるそうです。

     アメリカばかりではなく、ロシアでは年金支給年齢を引き上げに反発、中国でも軍人年金の待遇改善を求めデモが絶えない、とあります。

    そして金利が少しでも上がると年金がアメリカ国債に買いを入れるので、金利上昇を押さえてしまい、結果として高利回りが逃げて行く結果に。

     問題はリスクを取る年金があることです。記事ではカナダの年金が取り上げられていますが、日本の厚生年金基金が(あくまでも基金、複数の企業が集まり作っていた、年金の上にあったものです)解散に追い込まれたきっかけは、高利回りを求めてAIJ事件のような詐欺にひっかかってしまったからでした。
     AIJ事件では100基金、約2000億円の資産が消滅した、と言われています。

     私が勤務する会社が加盟していた年金基金も2年前に解散しました。良い話し、うまい話しなど、そうそうありません。
     予定利率を下げるか、拠出金を上げるか、手を打たなければ、各国の年金も立ち行かなくなるのは必至です。

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